市民講座「はじめてさんの着物学」 その2

 最近着物離れが進む中、どなたも人生の通過儀礼や冠婚葬祭という「節目」には着物を装うことがあります。   その時々の喜びや悲しみ、祈りの気持ちを衣服で表現する日本文化である【着物】。

 今回のテーマはその「礼装着の着装」をとりあげました。

 

 

あゆみキモノ学院 谷口あゆみ あゆみキモノ学院主宰市民講座
【留袖】について 格や柄、着用シーンについて皆さんと一緒に考えます。 比翼仕立てについては実際に襟元をを見ながら仕立ての特徴を見ていきました。
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留袖の着装の後は袋帯で二重太鼓にするデモンストレーションを講師松本さんにして頂きました。 留袖には五つ紋がありますが、背紋と帯の高さのについて説明しました。
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六月に入り空梅雨の暑い日に冷房の無い部屋で「袷の留袖」の着装はさぞかし・・・顔から汗が流れたそうです。(感謝もうしあげます)

留袖の着装仕上がりました。

比翼は五ミリスッキリとだし半襟は二センチたっぷり目。

裾つぼまりを強調してミセスらしく帯が高くならないようにとまとめました。

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【訪問着】について触れています。 縫い目にまたがって模様がある絵羽模様についてや裾が引き回しになっている普段着とは異なる特徴をお話ししました。 ちなみに私は単衣の訪問着を着用しましたのでこちらも併せて見て頂きました。
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これも【訪問着】。 あえて礼装っぽくない【洒落もの】の訪問着を斎藤さんに着用して頂き、訪問着の幅の広さをアピールしてみました。 細かい江戸小紋の訪問着に帯には「お月見する狸さん」が描かれています。 お洒落ですね!
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【喪服】につて。 悲しみを表現する喪服。ですが五つ紋付で最高の格の着物。着用シーンは卒業式の袴姿にも装えることを付け加えさせて頂きました。講師斎藤さんには「絽」の喪服を着用して頂きました。

さて・・・二回目となる市民講座・・・。

ちょっと装道きもの学院の大学講座風にデモンストレーションの際には音楽を流してみました。

(私の独断でおススメ三曲)

講師の方々からの評判は良かったので、味を占めて第三講座もこの調子で参りたいとおもいます。

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三浦さんには【振袖】の自装をお願いしました。 西村由紀江さんの「空に続く道」をBGMに・・・
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最後の質問コーナーでは、喪服の帯が短いお悩みについてでした。 また「三部紐と帯どめ」の使い方についてもお答えいたしました。
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「着物」というものをあまり着なくなって、知っていそうで知らないで過ごしていることも多いと思います。

知らないでいると余計に煩わしく感じてしまう「着物」・・・

今回の講座で比較的装うことが多い「礼装着」の約束事を知るとこによって着物を着てみたいというきっかけになって頂きたいと望んでおります。

 

さて次回の市民講座「はじめてさんの着物学」は6月19日㈬「季節の装い」についてです・・・